「EZステア」(フロントフォーク傾斜加工)は、ハンドルのアンダーブラケット(三つ又)に、元のフロントフォークの角度を追加する加工です。
EZステアを取り付けた時の外観は、ほとんど元のバイクのフロント周りと変わらないのですが、ハンドル操作がとても軽くなり、路面からの衝撃が減り、ハンドルのフレも少なくなります。大型のサイドカーやトライクを軽く、自由に操れるようになります。EZステアは、トライクやサイドカーに取り付けて運転を楽しくするためのもので、30年近くの実績と高い信頼性を誇っており、サクマエンジニアリングの人気商品の1つです。
※表示価格は税込です。
その他取付可能車種 価格表(取付含) ※表示価格は税込きです。
フォルツァ、マジェスティ、スカイウェイブ250トライク | \110,000 |
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スカイウェイブ650、シルバーウィング600トライク | \165,000 |
加工によるEZステアはどの車両に対しても実施可能です。詳しくはお問い合わせ下さい。
※部品渡しは販売店様に限らせていただきます。部品渡しができない車種もございます。価格・納期等も直接お問合せ下さい。
オートバイをトライクやサイドカーになさるお客様のほとんどが、はじめからEZステアの取り付けを希望されることからも、その必要性と効果がわかります。もちろんEZステア無しでトライクやサイドカーにすることはできますが、きっとハンドルの重たさや小刻みなフレに辟易することでしょう。
ハンドルの小刻みなフレを取り除くにはステアリングダンパーの装着も有効ですが、ハンドルを切るときの重さはむしろ増してしまいます。当社には、どんな車種にも対応できる純正のアンダーブラケットの加工と偏芯ボルトによるEZステアと、ハーレー用に限定されたチャンピオンサイドカー社の製品であるEZ‐Steerへ交換する2種類があります。
取付例
前から見たところ 横から見たところ |
EZステア取付前 EZステア取付後 フロントフォークの角度が変わるため、前輪が少し前に出ますが、 見た目にはほとんど変わりません。 |
左右非対称なサイドカーは計算がたいへんなので、例えば左右対称である以下のようなトライクを考えます。
※:トレール、キャスター角はEZステア取り付け前の数値です。 ・トレール※ 130mm ・キャスター角※ 60° ・ハンドル切れ角 45° ・ホイールベース 1700mm ・トレッド 1000mm ・ハンドル幅 800mm ・重量 500kg ・重心位置 850mm(後輪から) |
ハンドルが軽くなり、フレにくくなる理論
ハンドルを左から右にいっぱい切っていくと、ステアリングピポット付近では横方向に126.6mm移動します。上下方向では16.49mmの移動が発生します。これをハンドルを切る腕の力によって動かすことになります。
気持ちよく走行していると片方の車輪に何かが当たり100kgfの力が加わったとします。EZステアが取付けされていないトライクでは、この路面の影響を、ハンドルの位置で16.25kgfの力がかかります。同じ状況でEZステアがついている場合、取付けにより減ったトレールが30mmとすると1/4以下の3.75kgfの軽さでハンドル操作ができます。
また低速の状態でハンドルをまっすぐにするのに腕の力は13.1kgf以上必要になることになります。
これにEZステアを取り付けるとトレールを自由に選べることから路面からの衝撃をゼロ近くにすることもできますし、ハンドルをまっすぐにする力を1kgf以下にすることも可能です。しかし実際には自然な乗りやすさになるように適当に前輪を前にずらし重くしてあります。
路面からのキックバックが少なくなり、ハンドルを切る力が軽くなります。直進性もスポイルされません。